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世界のコイン価値の変動
アンティークコインの類まれな特徴に、長期間に渡り、安定して値上がり続けている事があげられます。
そして、世界のマーケットで、最も需要が多いのがイギリスコインです。
長い歴史の中で、世界を支配していた時代が、長いことにも関係していると思います。
有名なコインは、もちろんの事、それほど知名度が高くなくても、着実に値上がり続けているコインもございます。
そのイギリスコインの中から、ほんの一部ですが、代表的なコインの価格推移と、
老舗の投資顧問会社から公表されているデータをご紹介いたします。
1847年 イギリス ゴチッククラウン銀貨
銀貨の王様と言われるイギリス銀貨の至宝です。
ヘリテージオークションでの落札履歴をご覧ください。
https://www.ha.com/
画像は、「ヘリテージオークション」公式より(著作権は、出典元に帰属します)
1839年ウナとライオン金貨
最も有名な金貨と言ってよい、ウナとライオンです。
10年間でおよそ6倍の値上がりを見せている、ヘリテージオークションでの落札履歴をご覧ください。
さらに2022年には、スイスで開催されたSINCONAオークションにて、一つランクがおちるPR62グレードが400,000CHF(=約6800万円〈当時のレートで算出、輸入消費税込み〉)で落札されました。
※ウナとライオンは、いくつかのバリエーションがあり、厳密にはバリエーションよって希少性が変わってきます。ここでは、便宜上、グレードのみで比較しております。
世界屈指の投資コンサルティング会社が、認める安定性
画像は、「THE EDGE MARKETS」公式より(著作権は、出典元に帰属します)
https://www.theedgemarkets.com/article/cover-story-making-money-old-money
こちらの図は、スタンレーギボンズグループが発表しているイギリスレアコインindexです。20年間に渡り、価格が上がり続けている事が分かります。
2008年のリーマンショック時にも、唯一下がらなかった投資対象として、強調されています。
(スタンレーギボンズグループは、1856年創業で、ロンドン証券取引所にも上場している英国王室御用達老舗切手商です。)
https://en.wikipedia.org/wiki/Stanley_Gibbons
なぜ、このような希少性による価格が保たれているのでしょう。
アンティークコインは、金をはじめとする希少な素材で作られているため、
歴史上、君主が代わるたびに、溶解され再利用されてきました。
その為、数が減ることがあっても、増えることがありません。
ヨーロッパでは、伝統的に貴族の資産継承にも使われてきました。
そのため、戦火をくぐり抜けて、生き残ったコインも、
貴族や富裕層の資産となるため、なかなか表に出てきません。
近代コインにおいても、デザインが優れた希少なタイプは、
富裕層の投資資産となり、希少なコインほど、表に出てくる事が少なくなります。
このように数が減っても、増える事がない、表に出てこないという特性から、
その価値が安定して推移しています。
また、推定1兆円と言われるマーケットは、絵画などの美術品と比べると10分の1ですが、
他の大規模な投資市場のような極端な上げ下げが無い代わりに、
大きすぎず、小さすぎず、堅実な需要があり、長期にわたり安定したマーケットを構築しています。
(スイスUBS銀行 コイン専門部門を保持し、定期的にオークションを開催します。)
https://ja.wikipedia.org/wiki/UBS
画像は、「Wikipedia」公式より(著作権は、出典元に帰属します)